「褒める」しつけ方法が犬にとって合った方法なのか?

「褒める」というしつけ方法のメリット

犬のしつけを成功させるには、「褒める」ということが大事だということは、既にご承知の方も多いのではないかと思います。それでは、なぜ「褒める」ことが犬のしつけを成功へと導くのでしょうか?褒めて伸ばすことが効果的な理由は、主に4つあると言われています。その4つを以下でご紹介をさせて頂きます。

1.犬が学ぶ習性を活かす

犬は自分にとってプラスになるかマイナスになるかによって、行動を取るようになっています。これは、犬が元から持つ習性と言うことが出来ます。その習性を活かしてしつけを行えば、しつけの効果は大きく出てくれますし、犬への負担も少なくなります。

2.犬のやる気を引き起こすことが出来る

愛犬と飼い主との信頼関係は、何よりも重要と言えます。ですので、しつけを行う際に叱ってばかりいては、犬が精神的に参ってしまい飼い主との関係も悪化してしまいます。犬は飼い主から褒められることを何よりの喜びとしていますので、褒めることでやる気を起こすことが出来ますし、また愛犬と飼い主との信頼関係も築くことが出来ます。

3.しつけ初心者でも大丈夫

しつけは思った以上に難しいものです。ですので、力づくで教え込むようなしつけの方法は、初心者の場合は必ずと言っていいほど失敗をしてしまいます。それに比べて「褒める」というしつけの方法は、犬の特徴を活かしたしつけの方法ですので、初心者の方でも問題なく行うことが出来るのです。

4.どんな犬でも対応可

人間と同じように犬のしつけも若ければ若いほどスムーズに行うことが出来ます。成犬にしつけをする場合、これまでの学習を180度ひっくり返すようなこともあるので、しつけには時間を有してしまいます。しかし、「褒める」というしつけの方法であれば、成犬も楽しみながら続けることが出来ますし、人間も苦痛に感じることがないので、長期に渡った場合でもリタイヤをすることが少ないのです。

◆犬にも人間にも優しいしつけ方法

「褒める」というしつけの方法は、犬にとって優しいしつけの方法だけでなく、人間にとっても優しいしつけの方法なのです。犬は飼い主との信頼関係を非常に大切にする生き物ですので、飼い主に褒めてもらうということが最高の喜びであり幸せだと言われています。飼い主にとっても、愛犬が成長をして褒めるという行為は何よりも嬉しいことですので、「褒める」というしつけの方法は、犬と人間の双方にとって非常に良い方法と言えるのではないでしょうか。

世に出回るしつけの情報は、本当に正しいのか?

言葉での意思疎通が出来ない犬のしつけというのは、そう簡単に出来る物ではありません。愛犬家が増える昨今、しつけ本もたくさん販売されていますし、インターネットでもしつけに関する情報がたくさん出ています。さまざまな情報がある中で、正しいと思っていたしつけに関する情報が本当に正しい情報なのかを、今一度考えるタイミングなのかもしれません。それでは、知名度が高いしつけの情報が正しいのかを見ていきたいと思います。

◆愛犬と飼い主の間に上下関係は必要?

「犬は上下関係を決める動物だから、人間が犬よりも上の立場になる必要がある」といった情報を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし、犬というのは上下関係というよりは信頼関係を大切にする動物なのです。一緒に生活をする人間のことを家族だと思い、より強い信頼関係を築くことを望んでいます。そのため、しつけを成功させるには、愛犬と飼い主の間に強い信頼関係がなくてはならないのです。

◆全ての犬に効果的なしつけ方法はある?

 しつけに関する情報は本当にたくさんあります。しかし、その情報が全て正しいとは言えないのです。また、ある犬にとっては良いしつけの方法であっても、他の犬にとっては良くないしつけの方法ということもあるのです。飼い主として愛犬をしつけたいのであれば、愛犬に合ったしつけの方法を行う必要があります。むやみやたらに出回るしつけの情報を信用し過ぎないようにしなければなりません。

効果的にしかるのはむずかしい!

愛犬が悪い行動を取ると、私たちはどうしても「叱る」という行動に出てしまいがちです。しかし、「叱る」という行為は犬にとってマイナスにはたらいてしまうことが実は多いのです。

それでは、「叱る」という行為が犬にとってなぜマイナスにはたらいてしまうのかを、ご説明していきたいと思います。

◆「叱る」ことが良くない理由

「叱る」という行為に対する犬の理解度は非常に低く、愛犬と飼い主との信頼関係を崩すことにも繋がることから、危険なしつけの方法ということが出来るのです。人間が大きな声を出したり、強い口調になることで、犬は危機感や恐怖心を感じてしまうこともあり、それがストレスとなって問題行動を引き起こすという悪循環を引き起こす可能性もあります。

具体例:
飼い主が食事中、犬が吠え続けるので、飼い主は叱って頭をたたいた。

これで犬が「これはしてはいけないことだ」と理解し吠えなくなればしつけ成功です。

しかし、そうとは限りません。
以下のようにうまく伝わっていないケースもあります。

1:吠えるのはやめたが、とびつくようになった=誤解してしまう
吠えること以外の方法で要求するようになる。何がいけないのか理解できていない。

2:かみつくようになった=信頼関係が悪化
頭をたたかれたことを攻撃されたとみなし、手にかみつく。

◆「叱る」しつけ方法で効果はどれくらい出るの?

叱らなければしつけをすることが出来ない、と考えている飼い主の方は、これまで愛犬を叱ったことでどれくらい効果があったかを思い返して下さい。叱ることで愛犬が言うことを聞くようになったというパターンは非常に少ないのではないでしょうか。問題行動が酷くなった、さらに問題行動が増えてしまった、という方が多いのではないかと思います。

「叱る」という行為は愛犬と飼い主との信頼関係を悪化させる

飼い主にとって「叱る」という行為はそう難しいことではありません。ですので、愛犬が悪いことをするとついつい叱ってしまいます。しかし、「叱る」という行為は、愛犬が飼い主への信頼感をなくすことに繋がり、修復出来ないくらい信頼関係を悪化させてしまうこともあるのです。愛犬をしつけて信頼関係をより良くしたいのであれば、絶対に「叱る」という行為はやめるようにしましょう。特に以下の叱り方は、犬へのダメージが非常に大きいため、絶対にしないようにして下さい。

・仰向けにする
犬が仰向けになるのは、相手のことを心から信頼していると思ったときだけです。そんな行為を無理やりさせられるというのは、非常に不安・不信感を抱かせてしまいます。

・叩く
叩くという行為は痛みを伴いますので、人間のことを嫌いになってしまう原因になってしまいます。叩くフリであっても強い恐怖心を与えてしまいますので良くありません。

・目を見る
正面から目を合わせるという行為は、犬にとって敵意を示す行為と言われています。自分のことを敵だと言ってしまっては、信頼関係を築くことは出来ません。

こうして追いつめられると犬はどうなるでしょうか。代表的な行動を3つご紹介します。

1.かたまってしまって、動かなくなってしまう
これが続くと恐怖心が強くなって、気力がなくなっていきます。

2.逃げ出してしまう
飼い主に恐怖心ができてしまい、近づかなくなります。

3.かみつきなど、攻撃する
犬のやめてほしいというサインを無視して近づくと、反撃することもあります。