愛犬にずっと健康でいてもらうためのケア

家族の一員ともいえる愛犬には、1日でも長生きをしてもらいたい、と飼い主の皆さんは願われているでしょう。愛犬の健康を考えたさまざまなケアがありますが、最も大切なことはそのケアによって愛犬がストレスを感じていないかということです。せっかくケアをしてあげても、愛犬にとってそれがストレスであれば、精神的な負担が身体へと影響をしてしまうかもしれません。愛犬の健康を考えてケアを行う場合、まず愛犬が、飼い主が行うケアに慣れることが大切です。どんなケアでもストレスを感じずに受け入れることが出来るよう、小さな頃からトレーニングを行うようにして下さい。

飼い主が行うケアを安心して受けさせる

◆身体を触られても大丈夫にする

健康のためのケアを行う場合、どうしても身体を触る必要があります。犬が喜ぶ顎周りやお腹は比較的触りやすいですが、足先やしっぽ、口周りといった苦手な部分も、健康のためには触る必要があります。そういった敏感な部分を触っても反応をしないよう、日ごろから身体のさまざまな部分に触れてあげるということが大切になります。

◆少しずつ苦手を克服する

いきなり苦手な部分を触られてしまうと、身体を触られること自体が嫌いになってしまう可能性があります。ですので、まずは触ると喜ぶ場所から始めて下さい。顎周りやお腹はマッサージ効果もあり犬はとても気持ちいいと感じます。犬にとって気持ちいい部分を触ってあげることで、人間に身体を触られることが嬉しいことだと認識をさせてあげましょう。徐々に触られることに慣れてきたら、苦手な部分を触り始めてみて下さい。いくら人間に触られることに抵抗がなくなっても、苦手な部分だと嫌な気持ちになってしまいます。ですので、まずはごほうびをあげながら苦手な部分を触るようにしましょう。敏感な部分を触っても嫌な顔をしなくなったら、ごほうびを徐々に減らしていき、最終的にはごほうび無しで触るようにしましょう。

◆ボディケアを行うポジション

ボディケアを行うのに最適なポジションは、犬種によって違いがあります。

<小型犬の場合>
イスの上に犬を乗せてケアを行うのが、最も安全なポジションだと言われています。

<大型犬の場合>
高さがありますので、床の上で普通にケアを行っても問題ありません。

◆ボディケア時の注意点

ボディケアとしては、マッサージやブラッシング、爪切りなどさまざまなケアがありますが、特に爪切り時は刃物を使いますので気を付けなければいけません。犬が落ち着いてジッとしていられるよう、身体が安定出来る場所を確保してあげるようにしましょう。

また、ボディケア時にはさまざまなグッズを使うことになります。いきなりケアグッズを使用すると、犬がビックリして暴れてしまうこともありますので、まずはケアグッズに慣れさせるということから始めることをお勧めします。身体を触る際に側に置いておくなどして、愛犬がケアグッズの存在に慣れるようにしましょう。そうすることで、実際にケアグッズを使用する際も、今まで見たことがあるものだから大丈夫だと安心をし、おとなしくケアを受けてくれます。

心のケアも健康に繋がる

愛犬の健康を考えるのであれば、身体のケアはもちろんですが、心のケアもきちんと行ってあげなければなりません。たくさんの愛情を注いで可愛がっている愛犬でも、ときには問題行動を取ったり、トラブルを起こすようなことがあります。そんなとき、飼い主の気持ちからついつい怒ってしまったり、問題行動を躾で正さなければと思ってしまうことがあるでしょう。しかし、愛犬が取った行動が飼い主に何かを訴えていることもあるのです。犬には犬としての習性がありますし、本能的な部分で直すことが出来ないこともあります。それを無理に正そうとしてしまうと、愛犬にとってはとても大きなストレスになり、精神的な負担が身体へ影響を及ぼすこともあります。そういったことがないよう、飼い主は犬の特性をきちんと理解し、犬が暮らしやすい生活環境をつくってあげることも大切なのです。

犬として理想的な生活環境とは

犬という生き物は人間とは違う生き物ですので、犬ならではの特性を持っています。人間には三大欲求というものがありますが、犬には犬の本能的な欲求というものがあります。それをまずは理解したうえでトレーニングを行うことが、愛犬の健康を考えると大切なことになります。それでは、犬が持つ本能的な欲求を満たしてあげるために、飼い主がどういったことをしなければいけないのかをお話しさせて頂きます。

1.遊びと仕事の充実
犬という生き物は、頭と身体を動かすことで刺激を感じ、それが楽しいと感じる生き物です。人間と犬との関係は大昔から続いており、狩猟犬や牧羊犬として人間のために働いている犬種もたくさんあります。犬は頭と身体を使うことが大好きな生き物ですので、あまりにも退屈な時間を過ごしていると、欲求不満からイタズラをしてしまうことがあります。

 身体をしっかりと動かしてなおかつ頭も使うために、1日2回の散歩と朝・昼・晩の遊びは出来るだけして頂きたいです。最近では、遊び道具もたくさんの種類が出ており、嗅覚を使った遊び道具や、歯の力を使った遊び道具など、犬の身体の特徴を存分に生かせるものがあります。愛犬の犬種や個性に合わせて、おもちゃの使い分けをしてあげるとより良いでしょう。

2.運動
先ほども言いましたように、犬は身体を動かすことが大好きです。ですので、運動量が足りないと、ストレスから問題行動を取ったり、トラブルを起こしてしまうことがあります。犬の必要な運動量は犬種や年齢によって異なります。犬の運動として基本なのは、やはり散歩です。

どんな小さな犬種や老犬であっても、1日1回の散歩程度の運動量は必要になります。運動量をしっかり取ってあげることで、身体も鍛えることが出来ますし、ぐっすりと眠ってくれるようにもなります。

3.落ち着ける空間
犬は人間のように外に自由に出かけることは出来ません。人間はストレス発散のために、飲みに行ったり、買い物をしたり、スポーツをしたりと自由に出来ますが、犬はそういうわけにはいきません。自宅という限られた場所でストレスを解消しなければいけませんので、飼い主は犬が心を落ち着かせることが出来る場所を提供してあげる必要があります。犬が1番落ち着ける場所は、やはりハウスの中だと思います。ゆっくりと身体を休めたり、心を落ち着かせることが出来るよう、毛布やクッション、おもちゃなどを日頃から置いてあげるようにして下さい。また、ハウスにカギを閉めるなどをして閉じ込めてしまうと、自由に身動き出来ないことからストレスが増えてしまいますので、自由に出入りが出来るようにすることも大切です。

4.健康を考えた食事
食事は、ダイレクトに健康へ影響をします。身体的な面での健康ケアを行ことはもちろんですが、精神的な面での健康ケアも食事は行うことが出来るのです。なぜかと言いますと、犬は食事をすることがとても楽しいからです。より食事を楽しめるようにするために、愛犬が好きなものをあげるようにしたり、こまめにメニューを変えてメリハリをつけてあげるようにするのも良いと思います。また、安心をして食事が出来る環境をつくってあげることも大切です。

5.飼い主と触れ合う時間
犬という生き物は、社会性の高い生き物ですので、単独行動ではなく複数行動を好みます。ひとりでいることにより寂しさを感じてしまいますので、飼い主は積極的にコミュニケーションを取ってあげる必要があります。仕事などで忙しいかもしれませんが、出かける前、帰宅時にはスキンシップをしっかりと取って、寂しさを軽減させてあげるようにして下さい。

6.社会性を高める
犬は社会性の高い生き物ですので、家族以外の人や犬に対しても、飼い主がきちんとトレーニングをすれば溶け込むことが出来ます。家族以外の人や犬との触れ合いは、社会性が高い犬にとってストレス軽減などの効果もありますので、犬が持つ社会性を上手く生かしてあげるようにして下さい。家族以外の人や犬に対する抵抗感がなくなり、高い社会性を持つことが出来れば、さまざまなところに出かけることも出来ますし、愛犬も多くの刺激を感じることができ、より充実した生活を送ることが出来るようになります。