起こりやすいトラブル②ほえグセ

愛犬の問題行動の中でも、ほえグセは特に困ると感じられる飼い主の方は多いのではないでしょうか。ほえグセがあることで、自宅から外に出すことが出来ない、家族以外の人と会わせることが出来ない、そんな状況になってしまっていることも少なくありません。ほえグセと1くくりに言いますが、色々な原因があり、その原因によって対処法が異なってきます。ほえグセを直すためのポイントをお話ししていきますので、参考にして頂ければと思います。

ほえグセがあると分かったら

愛犬がどういった場面で何を標的にしてほえているのか、まずはそこを確認して下さい。犬によってほえる対象が違います。バイクや掃除機の音であったり、大きな犬や子供であったりと、ほえる対象はその犬によってマチマチなのです。まずは、自分の愛犬が何にたいしてほえているのか、そこをチェックするようにしましょう。

ほえる対象が分かったら

どういったときにほえグセが出るかが分かったら、出来るだけその状況をつくらないようにして下さい。また、犬がほえるのは、ほえることで自分にプラスがあると思っているからです。ほえたことで自分に良いことがあると、犬というのはほえ続けてしまいます。そうならないように、ほえても何もせずにほえないときに褒めてあげる、ということを繰り返して下さい。ほえても自分に良いことがないと分かれば、ほえなくなる可能性は非常に高いです。それでは、具体的にほえグセの対処法を説明していきます。

対処方法その1 原因そのものをなくす

犬がほえる場合、決まった対象物に対してほえていることが非常に多いです。つまり、ほえる原因となる対象物を犬から取り除いてあげれば、ほえる必要がなくなるのです。宅急便や郵便の人に吠えるような場合、視界を遮るようにカーテンを閉めておけば、対象物を目にすることがない犬はほえなくなります。掃除機に対してほえるような場合は、掃除中は別の部屋に移動させるなどをすれば、ほえることはなくなります。このようにして、犬がほえる対象を取り除いてあげれば、ほえグセは自然と出なくなるのです。

対処方法その2 ほえグセがある対象物を他の合図にする

犬は対象物が目の前にやって来たらほえる準備をします。その習性を利用して、ほえるタイミングを別のタイミングに変えてあげるのです。例えば、インターホンが鳴ると吠える犬の場合、インターホンが鳴ったらおやつをあげるようにするのです。それを繰り返していると、インターホン=ほえるがインターホン=おやつの合図へと変わるのです。

対処方法その3 ほえていないタイミングでごほうびを与える

何かを欲しがってほえている場合、ほえているタイミングで欲しがっているモノをあげてしまうと、次からもほえると欲しいものがもらえると思い込んでしまいます。ですので、モノを欲しがってほえている間は相手にせずに、ほえなくなったタイミングで欲しがっているものを与えてみて下さい。ほえなければ欲しいものを貰えると認識が変われば、ほえグセはすぐになくなるでしょう。

犬によってほえる対象はさまざまですが、インターホン・掃除機・特定の物音・要求が原因となっていることが非常に多いことが分かっています。それぞれの場合の対処法を詳しくご説明しますので、お困りの飼い主の方は参考にして頂ければと思います。

Case1 インターホン
インターホンにほえる場合、警戒心からほえていることが多いです。この場合は、インターホンの音には警戒をする必要がない、ということを理解させる必要があります。要は、インターホンが鳴ると楽しいことがあると思わせてあげるのです。例えば、インターホンが鳴ったらおやつをあげるようにしたり、好きなおもちゃを与えるようにするのです。そうすることで、インターホンの音=好きなものをもらえるという認識に変わり、警戒心を持たなくなるためほえなくなるのです。来客時にこういったトレーニングをするのは難しいと思いますので、飼い主家族でインターホンを鳴らす係とごほうびをあげる係に分かれて、根気強くトレーニングを行って下さい。

Case2 掃除機
掃除機の場合、掃除機の存在が怖くてほえる場合と、掃除機で遊ぼうと思ってほえる場合の2パターンがあります。掃除機が怖くて吠える場合は、掃除機の存在に慣れさせるために、常に愛犬の目の届く所に置いてみて下さい。近くにいても怖い存在ではないと理解すれば、吠えることもなくなります。余程怖がっているようであれば、掃除機をかけている時間は散歩に出たり、別室で待たせたりして、掃除機の怖さから愛犬を遠ざけるようにさせましょう。掃除機を遊び相手だと思っている場合、掃除機稼働中に「待て」の指示を出すというトレーニングが有効的です。しっかりと待つことが出来れば、ごほうびをあげるようにしましょう。こうすることで、掃除機は遊ぶものではないという認識に変わり、掃除機を目の前にしても興奮をしなくなります。

Case3 特定の物音
犬によって、ほえる対象となる物音とほえ始めるタイミングは違います。普段からの様子で何の音でどのタイミングでほえるかを知っておく必要があります。それを知っていれば、愛犬がほえると思ったときに気をそらすことが出来るからです。気をそらすということ以外にも、その音が楽しいと思わせてあげるという方法もあります。わざとその物音を聞かせて、そのタイミングでごほうびをあげるようにします。そうすることで、今まで苦手だった音がごほうびを貰える音だという認識に変わり、苦手意識がなくなるのです。愛犬の認識そのものを変える必要がありますので、ゆっくりと1カ月くらいは時間をかけてトレーニングをして下さい。

Case4 要求
何かが欲しい、何かをしたい、ということを表現するためにほえている場合、ほえていないタイミングで要求を満たしてあげることで、ほえグセをなくすことが出来ます。ごはんを欲しいとほえている場合、静かにしているタイミングでごはんをあげることで、ほえていたらごはんはもらえないと思うようになり、自然とほえなくなります。また、遊びたいとほえている場合も、ほえていないときにおもちゃを与えて遊ぶようにすると、ほえていたら遊んでもらえないという認識を持つようになり、遊びたいからといってほえることもなくなります。