基本のトレーニング⑦待て

愛犬に教えておきたい行動のうち、「待て」という行動は、教えておくと役に立つ機会が何度もあるでしょう。待てという行動は、犬にとって忍耐力も必要になってくることから、完璧になるまでには時間がかかるかもしれません。

しかし、トレーニングを重ねていくとその都度成長がありますので、教えがいは十分にある内容と言えるでしょう。

Step1 「待て」という言葉の意味を理解させる

まずは、「待て」という言葉と行動が一致しなければ、完成形の待てまで進むことは出来ません。ですので、待てという言葉の意味を愛犬に理解をさせるところから始めましょう。

お座りの姿勢を取らせて、ごほうびを握った手を飼い主と犬との中間ぐらいまで下ろします。これが「待て」のサインです。数秒でもお座りの姿勢で待てたら、手に持っているごほうびをあげて下さい。このトレーニングを何度の繰り返し行い、待つ時間を徐々に伸ばしていくようにします。

「待て」という言葉の意味をハンドシグナルから理解できるようになったら、声掛けだけで待てが出来るようにします。ごほうびのあげ方は、犬が飼い主の顔を見ているタイミングで「OK」と解除の合図を出し、その後にごほうびをあげるようにします。

Step2 飼い主と犬との距離を取って「待て」を行う

これまでは、飼い主と犬との距離が手の届く範囲でしたが、次のステップでは、離れた位置からでも「待て」の指示が聞けるようにします。待ての言葉とハンドシグナルの指示は、愛犬から近い位置で行い、そのまま後ろに一歩ずつ下がっていきます。

飼い主との間隔が離れていっても待ての姿勢を崩さずにいれたら、「OK」と声掛けをしてごほうびをあげましょう。

Step3 待つことが難しい状況で「待て」をさせる

犬にとっておやつは何があっても欲しいものです。その欲しいものを目の前にしたとき、我慢をすることが出来るでしょうか。ある程度「待て」のトレーニングが進んでくれば、おやつを床に置いて待つことが難しい状況で「待て」の合図をかけるようにします。

おやつを目の前にしても、飼い主の指示に従って待つことが出来たら、トレーニングは成功と言えます。おやつだけでなく、大好きなおもちゃなどでトレーニングを行うのももちろんアリです。いかにして、自分が好きなものを目の前にしても待つことが出来るか、ということが大切なのです。

Step4 家以外の場所で「待て」の指示を出す

最終ステップは、気が散るような環境でも「待て」の指示が聞けるようにします。公園などの屋外に出て、気が散りやすい環境でトレーニングを行います。ただし、犬が怖がると思うような場所で指示を出さないように気を付けて下さい。

危険な場所でトレーニングを行うと、怖いというイメージが抜けなくなってしまい、「待て」が出来なくなる可能性もあります。

◆日常生活で復習をしよう

1度マスター出来たことでも、長期間それを行わなければ忘れてしまうこともあります。いつまでも教えたことを覚えておけるように、日常生活で取り入れて復習をさせるようにしましょう。

食事をあげる際に一定時間待たせたり、外出時に飼い主が靴を履いて準備をしている間待たせる、横断歩道で信号待ちをする際に「待て」の指示を出す、といったように、日常生活の何気ない場面で「待て」の指示を出してあげるのです。こうすることで、いつまでも教えたことを覚えておくことが出来ます。