基本のトレーニング⑥ハウス

犬にストレスを与えないよう、極力自由に広い場所で過ごさせてあげるのが理想ではあるのですが、留守番や来客時、また車での移動の際には、愛犬をハウスに入れておかなければならないときがあります。

そんなとき、愛犬が嫌がることなくスムーズにハウスに入ってくれるように、トレーニングをしておく必要があります。ハウスに入るトレーニングは、簡単そうに見えて意外と難しいですので、コツをここで覚えておくようにしましょう。

Step1 ハウスに興味を示させる

自由に動き回りたい犬にとって、狭い空間で過ごさなければならないハウスは苦手な場所でもあります。そんなハウスに自ら入ってくれるようにするには、ハウスに興味を持たせる必要があるのです。

大好きなごほうびを入れてハウスに興味を示させるようにし、ハウスに入ることが楽しいことだということを教え込むようにして下さい。

★ポイント

いきなりハウスの扉を閉めてしまうと、犬はとても嫌がりますしそれがきっかけとなってハウス嫌いになることもあります。最初のうちは、ハウスに自ら入れば良しとして、自由に出入りが出来るよう扉を開けておくようにしましょう。

ハウスに長時間入っていられたら、こまめにごほうびをあげるようにして、ハウスに入っていることを楽しめるようにしましょう。

Step2 ハンドシグナルでハウスの中へ誘導をする

ステップ1では、ごほうびをハウスに入れておびき寄せるようなことをしていましたが、次のステップでは、ごほうびをハウスに入れずに飼い主の手に持ち、手で愛犬をハウスへと誘導をさせるようにします。

ハウス前まで手を持っていき、愛犬がハウスの中にきちんと入ったら、ハウス内でごほうびをあげて食べさせるようにしましょう。

Step3 言葉でハウスの中へ誘導をする

ハンドシグナルでハウスへと誘導をすることが出来れば、次は言葉だけでハウスへ誘導をすることに挑戦をしましょう。ごほうびを手に持った状態で「ハウス」と声掛けをします。

ハウスという言葉が何かを認識させるために、飼い主の方はハウスの近くで声掛けをするようにして下さい。また、小さくハンドシグナルを出して誘導をしても構いません。いきなりハンドシグナルなしでハウスに入るのは難しいですので、愛犬の成長度合いに合わせて少しずつ難易度を上げていきましょう。

Step4 距離を取ってハウスの指示を出す

「ハウス」という言葉を愛犬が認識出来るようになったら、距離を取ってハウスの指示を出すようにしましょう。この段階まで来れば、飼い主の言葉が聞こえていたら、すんなりとハウスまで入ってくれると思います。

より難易度を高くしたいのであれば、「OK」の合図があるまでハウスから出ないようにする、というトレーニングを行ってみて下さい。

Step5 ハウスの扉を閉める

ハウスに入ることに抵抗がなくなったら、ハウスの扉を閉めるようにしましょう。扉を閉めると落ち着きをなくす子もいますので、飼い主の方が出来るだけハウスの近くに寄り添って安心をさせてあげましょう。

落ち着いた様子でジッとしていることが出来たら、ごほうびをあげて褒めて下さい。ハウス内で落ち着けるよう、お気に入りのおもちゃを入れておいてあげると良いでしょう。

扉を閉めることに慣れれば、徐々にハウス内での時間を延ばしていきます。飼い主がハウスの側にいなくても落ち着いて自分で時間を過ごすことが出来れば、トレーニングはほぼ終了となります。

◆ハウスが楽しい場所だと思わせることが大事

悪さをするとハウスに閉じ込めるという方がいますが、そうしてしまうと、犬はハウスが苦手になってしまいますので、ハウスに入りたがらなくなります。

ハウスにスムーズに入ってくれるようにするには、ハウスが楽しい場所と思わせてあげなければいけません。ですので、イタズラをするときに閉じ込める場所としてハウスを使わないようにして下さい。