基本のトレーニング⑤おいで

人前では、リードにつないでおくのが当たり前なので、わざわざ教える必要がないのでは?と思われるかもしれませんが、「おいで」を教えておくことで緊急事態の際に非常に役に立つのです。

例えば、玄関の扉が開いていて飛び出しそうになったとき、外出時にリードが外れてしまったとき、「おいで」をマスター出来ていれば、逃走や事故を防ぐことが出来る可能性が高くなります。

Step1 おいでの基本動作を覚えさせる

飼い主のところへ近づくことを覚えさせるために、ごほうびを利用します。ごほうびを愛犬の鼻先に持って行き、飼い主は数歩後ろに下がって距離を取ります。

「おいで」という合図に耳を向け、ごほうびを求めて飼い主のもとに近づいてきてくれたら、ごほうびをあげて褒めてあげるようにして下さい。

★注意点
いきなりリードなしでこのトレーニングをすると、逃亡の危険性がありますので、かならずリードは着用をするようにして下さい。声掛けの言葉は、「おいで」でなくても構いません。「Come」と英語で覚えさせている飼い主の方も大勢いらっしゃいます。

Step2 カラーをつかむ

犬はカラーをつかまれることを嫌がります。しかし、飼い主と愛犬とがより近づくためには、カラーをつかまなければなりません。「おいで」のトレーニングの際に、カラーをつかむことに慣れさせるようにしましょう。

おいでの合図とごほうびで飼い主のもとに近づいて来てくれたら、ごほうびをあげると共にカラーをつかんで下さい。最初は、カラーをつかむと抵抗をすることもあります。ですので短時間だけカラーをつかむことから始めて、徐々に時間を長くしていくようにしましょう。

Step3 リードを使用しない

「おいで」という言葉の意味を理解したら、リードを使わずにトレーニングをしてみて下さい。より自由な状況になった中で、飼い主のおいでの指示に従うことが出来れば、このトレーニングは完了と言ってもいいでしょう。

リードなしのトレーニングは、周囲の方へ迷惑をかけることもありますので、自宅内のみで行うようにして下さい。ある程度離れた距離から飼い主のもとへ呼ぶといったことも、この段階にまで進歩すれば出来ると思います。公園などで行う場合は、ロングリードを利用して、周りの方へ迷惑をかけないようにしましょう。

Step4 自然な流れでおいでが出来るように

「おいで」を使うときは、緊急事態のことが非常に多いです。トレーニング時のように、愛犬に集中をさせておくことも出来ませんし、ごほうびを常に持っていることも出来ません。

いつどんな時でも、飼い主の掛け声で飼い主のもとに戻って来られるよう、自然な流れで「おいで」が出来るようにトレーニングをしなければなりません。愛犬が違うことに取り組んでいたりボーっとしているときに、「おいで」と掛け声をかけるようにするのです。もちろん、手にはごほうびを持たないで下さい。

その状況で飼い主のもとに来ることが出来れば、「おいで」は完璧にマスター出来たと思っても良いでしょう。